この調査の結論(サマリー)
ジムの継続率について、日本には公的な統計が存在しない。業界団体も行政も、「入会した人のうち何割が、何ヶ月後に残っているのか」を横断的に測っていない。
そこでコーチム編集部は、ジム契約経験者200名にアンケートを実施し、有効回答196名分から時点別の継続率を算出した。
| 入会からの経過 | 継続率 | その時点までに辞めた割合 | 判定母数 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月後 | 99.5% | 0.5% | 196 |
| 3ヶ月後 | 85.6% | 14.4% | 194 |
| 6ヶ月後 | 63.9% | 36.1% | 191 |
| 1年後 | 44.0% | 56.0% | 184 |
| 2年後 | 26.7% | 73.3% | 165 |
ジムの1年継続率は44.0%、2年継続率は26.7%。入会から1年で56.0%が、2年で73.3%が消えている。
継続以外の主要数値
| 指標 | 数値 | 母数 |
|---|---|---|
| 目標を達成して卒業した人 | 8.7% | n=196 |
| 辞めた理由の1位「モチベーションが続かなかった」 | 48.1% | n=133(複数回答) |
| 辞めた理由「料金が高くて続けられなかった」 | 16.5% | n=133(複数回答) |
| ジムを選んだ決め手「立地・通いやすさ」 | 51.5% | n=196 |
| ジムを選んだ決め手「トレーナーの質」 | 1.0% | n=196 |
本記事のデータは出典明記のうえで引用フリーとしている。引用フォーマットは記事末尾に用意した。
1. ジムの継続率に、信頼できる数字が存在しない
「ジム 継続率」で検索すると、数字は出てくる。問題は、その数字がまったく揃っていないことだ。
同じ問いに、5倍以上ばらついた答えが並んでいる
2026年7月時点で「ジム 継続率」の検索上位に出ていた数字を、出典と立場ごとに並べた。

98%と17%が、同じ検索結果の1ページ目に並んでいる。5倍以上の開きだ。
そしてほとんどの数字が「いつ時点の継続率か」を書いていない。時点を書かない継続率は、比較も検証もできない。3ヶ月後に98%残るのと、2年後に98%残るのは、まったく別の話である。
数字を出しているのが、ほぼ全員「ジムを売っている側」である
この分裂には理由がある。
ジムを売る側が高い数字を出す動機は明白だ。「うちは98%が続いています」は、そのまま販促になる。逆に、あえて低い数字を出す場合もある。「一般的なジムは17%しか続きません(だから当社の指導が必要です)」という文脈なら、低い数字のほうが売れる。高い数字も低い数字も、それぞれ別の売り方に奉仕している。
「公的なデータがない」と、業界側自身が書いている
この空白は業界側も認識している。ジム経営者向けのマーケティング記事のなかには、継続率について公的なデータが存在せず、各種調査では1年継続する人が1〜2割程度とされている、と書いているものがある。数字が必要なのに、参照先がない。だから伝聞の幅で書くしかない。
なお、本調査の1年継続率は44.0%だった。「1年後に残るのは1〜2割」という業界の通説は、実測とかなり離れている。この点は第2章で扱う。
経済産業省の特定サービス産業動態統計調査はフィットネスクラブの会員数を公表しているが、これは「時点の会員数」であって「入会者のうち何割が残ったか」ではない。会員数が横ばいでも、裏側で入退会が激しく回転していれば継続率は低い。会員数の統計は、継続率の代わりにならない。
だから、利害関係のない立場で測った
コーチムは特定のジムと資本関係・専属契約を持たない。編集長の木村涼は、フィットネスジムを4社で挫折した経験を持ち、その後に自己流で10kg、パーソナルトレーニングの指導を受けてさらに5kgの減量に至った当事者であり、NSCA-CPTを保有している。「続かなかった側」と「続いた側」の両方を経験しているが、どのジムにも売る動機を持たない。
本調査は、その立場から実施した。以下の数値は、コーチム編集部が集計の責任を持つ確定値である。
2. 時点別の継続率と、その算出方法
継続率は、時点を定義しなければ意味を持たない。本調査では、回答者196名それぞれの継続期間と現在の在籍状況から、入会からの経過時点ごとに継続率を算出した。
| 入会からの経過 | 越えた人 | 越えられず離脱した人 | 判定母数 | 継続率 |
|---|---|---|---|---|
| 1ヶ月後 | 195 | 1 | 196 | 99.5% |
| 3ヶ月後 | 166 | 28 | 194 | 85.6% |
| 6ヶ月後 | 122 | 69 | 191 | 63.9% |
| 1年後 | 81 | 103 | 184 | 44.0% |
| 2年後 | 44 | 121 | 165 | 26.7% |
算出方法(この数字の作り方)
使った人が検証できるよう、計算手順を開示する。
各回答者について、「継続期間」(1ヶ月未満/1〜3ヶ月/3〜6ヶ月/6ヶ月〜1年/1〜2年/2年以上)と「現在も通っているか」の2つを取得した。ある時点tについて、回答者は次の3つに分かれる。
- tを越えたことが確定している人:継続期間バケットの下限がt以上の回答者(辞めた人・継続中の人の両方を含む)
- tを越えられず離脱したことが確定している人:すでに辞めており、かつ継続期間バケットの上限がt以下の回答者
- 判定できない人:現在も通っており、かつtがその人の継続期間バケットの内側にある回答者。この人は「まだtに達していないが、辞めてもいない」ため、成功にも失敗にも数えられない
継続率は「tを越えた人 ÷(tを越えた人+tまでに離脱した人)」で算出し、判定できない人は母数から除外した。これは生存時間分析における右側打ち切りの標準的な扱いにあたる。除外数は1年時点で12名、2年時点で31名である。
「1年後に残るのは1〜2割」は、過小評価だった
本調査で最も通説と食い違ったのがここだ。
| 1年継続率 | 出典 |
|---|---|
| 4%未満 | 米国の研究(国内メディア経由) |
| 10〜20% | 業界メディアで流通する通説 |
| 44.0% | 本調査(n=184) |
本調査の44.0%は、通説の2倍から4倍にあたる。ジムは、言われているほど極端には続かない。
この差が生じた理由は、おそらく「継続」の定義にある。通説の元になっている数字の多くは、月会費を払い続けているかではなく「週◯回以上通っているか」といった行動頻度で測っているか、あるいは出典をたどれない伝聞である。本調査が測ったのは「契約が続いているか」ではなく「本人が『通っている』と認識しているか」であり、幽霊会員は継続に含まれない。それでも44.0%が残っている。
逆に言えば、1年で56.0%は確実に消える。2年後には73.3%が消える。ジムが常に新規会員を必要とする構造は、この数字が裏づけている。
参考:経験者のうち、いま通っている人は32.1%
時点を揃えない単純集計も併記しておく。ジム契約経験者196名のうち、調査時点で通っているのは63名、32.1%だった。
| 現在の状況 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 通っている(継続中) | 63 | 32.1% |
| 通っていない(挫折して辞めた) | 60 | 30.6% |
| 通っていない(その他の理由で辞めた) | 56 | 28.6% |
| 通っていない(目標達成して卒業した) | 17 | 8.7% |
ただしこの32.1%を「継続率」と呼ぶべきではない。入会からの経過年数が回答者ごとにばらばらで、10年前に入会した人と半年前に入会した人が同じ母数に入っているからだ。時点を揃えた数字が必要なら、第2章冒頭の表を使っていただきたい。
3. 目標を達成できたのは8.7%
継続率とは別に、より厳しい数字がある。ジムに通った196人のうち、「目標を達成して卒業した」と答えたのは17人、8.7%だった。
ジムを辞めた133人に理由を聞くと、「目標を達成したので卒業した」は12.8%にとどまる。辞めた人の8割以上は、達成しないまま辞めている。
一方、通い続けている63人が目標を達成しているかというと、それも定かではない。継続は達成ではない。2年以上通い続けている人が、望んだ体型を手に入れているとは限らない。
整理するとこうなる。ジムに通った人の10人に9人以上は、「目標を達成した」と自己申告できる地点に到達していない。
この構造は、意志の弱さでは説明できない。196人の内訳を見ると、40代68名・30代66名・50代46名で、職業は会社員が109名、自営業・フリーランスが55名。自分の時間をコントロールできる立場の人が3割近くを占めている。それでもこの数字になる。なぜ多くの人が体重を落とせずに終わるのかについては、ほとんどの人がダイエットに失敗する理由で構造的に整理している。
4. 脱落のピークは「1ヶ月目」ではなく「3〜6ヶ月目」
継続率カーブの落ち方を見ると、直感に反する形が出た。

| 区間 | 継続率の変化 | 下落幅 |
|---|---|---|
| 0〜1ヶ月 | 100% → 99.5% | −0.5pt |
| 1〜3ヶ月 | 99.5% → 85.6% | −13.9pt |
| 3〜6ヶ月 | 85.6% → 63.9% | −21.7pt |
| 6ヶ月〜1年 | 63.9% → 44.0% | −19.9pt |
| 1〜2年 | 44.0% → 26.7% | −17.3pt |
1ヶ月時点の継続率は99.5%。辞めた133人のうち、1ヶ月未満で辞めた人はわずか1人(0.8%)しかいない。
「入会して数回行っただけで幽霊会員になる」という語られ方は、この調査では支持されなかった。最大の脱落ゾーンは3〜6ヶ月目(−21.7pt)である。
これは、脱落が「飽き」や「気の迷い」ではないことを示している。3ヶ月から6ヶ月というのは、ある程度真面目に通ったうえで、結果と労力を天秤にかける時期だ。効果が出ていれば続き、出ていなければ辞める。実際、辞めた理由の12.0%が「効果を感じられなかった」を挙げている。
6ヶ月を越えた人は、そのまま定着する
逆側から見ると構造がはっきりする。現在も通い続けている63人の在籍期間はこうなっている。
| 在籍期間 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 1ヶ月〜3ヶ月 | 2 | 3.2% |
| 3ヶ月〜6ヶ月 | 3 | 4.8% |
| 6ヶ月〜1年 | 7 | 11.1% |
| 1年〜2年 | 19 | 30.2% |
| 2年以上 | 32 | 50.8% |
継続中の人の81.0%が、1年以上通っている。2年以上に限っても半数(50.8%)だ。
つまり、ジムの会員は「6ヶ月以内に辞める人」と「何年も通い続ける人」の二層に分かれる。中間がほとんどいない。6ヶ月の壁を越えられるかどうかが、その後を決めている。
5. 辞める理由は、料金ではない
辞めた133人に、理由を複数回答で尋ねた。

| 辞めた理由 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| モチベーションが続かなかった | 64 | 48.1% |
| 時間がなくなった・忙しくなった | 61 | 45.9% |
| 通うのが面倒になった | 56 | 42.1% |
| 料金が高くて続けられなかった | 22 | 16.5% |
| 目標を達成したので卒業した | 17 | 12.8% |
| 効果を感じられなかった | 16 | 12.0% |
| トレーナーや雰囲気が合わなかった | 14 | 10.5% |
| 体調を崩した・怪我をした | 9 | 6.8% |
| 引っ越し・転勤 | 8 | 6.0% |
| コロナ等の外部要因 | 7 | 5.3% |
| その他 | 7 | 5.3% |
上位3つは、モチベーション(48.1%)、時間(45.9%)、面倒(42.1%)。いずれも「金を払う気はあるが、体が動かない」という種類の理由である。
「料金が高くて続けられなかった」は16.5%。4位に沈んでいる。1位の3分の1しかない。
「安さで選んだ人」も、料金では辞めていない
この結果には反論があり得る。「安いジムを選んだ人が多いから、料金が理由に挙がらないだけではないか」という見方だ。
そこでクロス集計した。ジムを選ぶ決め手として「料金の安さ」を挙げた人のうち、辞めた27人を見ると、辞めた理由に「料金が高くて続けられなかった」を挙げたのは8人(29.6%)にとどまる。残る7割は、価格で選んだのに、価格以外の理由で辞めている。
「立地・通いやすさ」で選んだ71人ではさらに顕著で、料金を辞めた理由に挙げたのは6人(8.5%)しかいない。
安く入っても、続かない人は続かない。本調査の月額支払額は5,000〜10,000円が最多(93名)、次いで3,000〜5,000円(59名)で、84.7%が月1万円以下のジムに通っていた。それでも1年で56.0%が消えている。
ただし、この数字の使い方には注意が必要だ
この結果は「価格を下げても継続率は上がらない」ことを示している。しかし「だから高くしてよい」を意味しない。本調査は「継続を止めた理由」を測ったものであって、「入会を決めた理由」ではない。価格は入口の選別に効き、出口には効いていない——それがこのデータの範囲である。
ジムを選ぶ側への実務的な含意はむしろ逆で、料金が続かない理由にならないなら、料金以外の条件(特に通いやすさ)を厳しく見るべきだ、ということになる。
6. 「トレーナーの質」で選んでいる人は、1.0%しかいない
本調査で最も差が開いたのが、この設問である。ジムを選んだ最大の決め手を1つだけ選んでもらった。

| ジムを選んだ決め手 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 立地・通いやすさ | 101 | 51.5% |
| 料金の安さ | 38 | 19.4% |
| 施設・設備の充実度 | 18 | 9.2% |
| 営業時間(24時間営業など) | 15 | 7.7% |
| クチコミ・評判 | 9 | 4.6% |
| キャンペーン・割引 | 4 | 2.0% |
| 特定の機能(女性専用、パーソナル指導、ヨガなど) | 3 | 1.5% |
| 知人の紹介 | 3 | 1.5% |
| トレーナーの質 | 2 | 1.0% |
| SNS・広告で目にしたから | 2 | 1.0% |
| 深く考えずに決めた | 1 | 0.5% |
立地51.5%に対し、トレーナーの質1.0%。差は51倍である。196人のうち、トレーナーの質を決め手に挙げたのは、たった2人だった。
指導力は、選ばれる理由になっていない
これは指導力が無意味だという意味ではない。「入会前の顧客には、指導力が見えていない」という意味だ。
当然ではある。通う前にトレーナーの質を評価する手段はほぼない。体験1回では判断できず、資格の有無は公開されていないことが多く、クチコミは玉石混交だ。評価できないものは、選択基準にならない。だから消費者は、確実に評価できる変数——駅からの距離——に寄る。
「クチコミ・評判」が4.6%にとどまったことも同じ方向を指している。質を代理する情報すら、決め手にはなっていない。
そして辞めた理由の側でも、「トレーナーや雰囲気が合わなかった」は10.5%で7位。入るときも出るときも、トレーナーは主役ではない。顧客はトレーナーを見ずに入り、トレーナー以外の理由で去っている。
この51倍差が意味すること
ジムを選ぶ側にとっての含意は明快だ。あなたが立地で選んだなら、多数派である。そして立地で選ぶこと自体は間違っていない——辞めた理由の上位3つ(モチベーション・時間・面倒)は、すべて「行くのがしんどい」の言い換えだからだ。通いやすさは継続に直結する。
ただし、立地だけで選んだ人の継続率が高いわけではない。本調査では、立地で選んだ101人のうち71人(70.3%)がすでに辞めている。全体の離脱率67.9%とほぼ同じだ。近ければ続くわけでもない。
結局のところ、顧客が評価できる変数(立地・価格)は継続を保証せず、継続に効きそうな変数(指導の質)は入会前に評価できない。この情報の非対称が、1年44.0%・2年26.7%という継続率の背景にある。
7. 引用について
本調査のデータは、出典を明記していただければ、事前連絡なしに自由に引用・転載していただける。報道・メディア記事・社内資料・プレゼンテーション・研究のいずれでも構わない。数値の改変を伴わない範囲であれば、グラフの再作図も可能である。
推奨する出典表記
テキストで表記する場合:
出典:コーチム編集部「ジム継続実態調査2026」(n=196)
https://coaching-by-web.com/research/gym-retention-rate-2026/
Webページに掲載する場合、以下のHTMLをそのままご利用いただける。
出典:<a href="https://coaching-by-web.com/research/gym-retention-rate-2026/">コーチム編集部「ジム継続実態調査2026」</a>(n=196)
引用しやすい形に整理した主要数値
| そのまま使える一文 | 母数 |
|---|---|
| ジムの1年継続率は44.0%(コーチム調べ) | n=184 |
| ジムの2年継続率は26.7%(コーチム調べ) | n=165 |
| ジムの6ヶ月継続率は63.9%(コーチム調べ) | n=191 |
| ジム入会者の56.0%が、1年以内に辞めている(コーチム調べ) | n=184 |
| ジム経験者のうち、目標を達成して卒業したのは8.7%(コーチム調べ) | n=196 |
| ジムを辞めた理由の1位はモチベーション(48.1%)で、料金は16.5%にとどまる(コーチム調べ) | n=133 |
| ジムを選ぶ決め手は立地が51.5%、トレーナーの質は1.0%(コーチム調べ) | n=196 |
| 1ヶ月時点の継続率は99.5%。入会直後の離脱はほとんど起きていない(コーチム調べ) | n=196 |
取材・データの追加提供・元データのご相談は、お問い合わせフォームより受け付けている。
8. 調査概要
| 調査名 | ジム継続実態調査2026 |
|---|---|
| 調査主体 | コーチム編集部(coaching-by-web.com) |
| 調査対象 | ジム(会員制フィットネス施設)を契約した経験がある20歳以上の男女 |
| 調査方法 | インターネットによる自記式アンケート(ランサーズのタスク形式を利用) |
| 調査期間 | 2026年5月20日〜5月27日 |
| 回収数 | 200名 |
| 有効回答数 | 196名(スクリーニング設問で「契約したことはない(体験のみを含む)」と回答した4名を除外) |
| 回答者の性別 | 男性128名(65.3%)/女性68名(34.7%) |
| 回答者の年代 | 20代15名/30代66名/40代68名/50代46名/60代以上1名 |
| 回答者の職業 | 会社員(オフィス勤務)95名/自営業・フリーランス55名/アルバイト・パート20名/会社員(在宅中心)14名/その他12名 |
| 設問数 | 20問 |
回答者が通っていたジムの業態(複数回答)
| 業態 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 24時間ジム(エニタイムフィットネス、ファストジム、JOYFIT24等) | 84 | 42.9% |
| 総合フィットネスクラブ(ゴールドジム、コナミ、ティップネス等) | 57 | 29.1% |
| 低価格ジム(チョコザップ、カーブス等) | 56 | 28.6% |
| その他のジム | 9 | 4.6% |
| 女性専用ジム | 5 | 2.6% |
| ヨガ・ピラティス専門スタジオ | 3 | 1.5% |
| パーソナルジム(マンツーマン指導型) | 2 | 1.0% |
この調査の限界
数字を使っていただくために、限界も明示しておく。
- 継続期間は6段階のバケットで取得している。月単位の正確な離脱時期は不明で、時点別継続率はバケット境界(1・3・6・12・24ヶ月)でのみ算出できる。境界の内側にいる回答者は判定母数から除外した(1年時点で12名、2年時点で31名)。
- 回顧的調査であり、追跡調査ではない。入会当時の記憶に基づく自己申告で、会員管理システム上の実データではない。
- 「継続」は本人の認識に依存する。会費を払い続けていても「通っていない」と答えた人は離脱に含まれる。契約継続率とは異なる。
- 母数は196名。全国のジム利用者を代表するには小さく、業態別・地域別の細分化には耐えない。
- インターネット上の調査に基づく回答に偏っている。一般人口の職業構成とは異なる可能性。
- 相関であって因果ではない。「立地で選んだから辞めた」等の因果関係は本調査からは言えない。
これらを承知のうえで、それでもこの数字を公開する理由は単純だ。現状、時点を定義した比較可能な第三者データが他に存在しないからである。不完全な基準点でも、時点すら書かれていない売り手の数字しかない状態よりはましだと考えている。
より精度の高い調査に取り組まれる方には、本調査の設問設計と集計方法を共有する。お問い合わせいただきたい。
まとめ
- ジムの継続率に公的なデータは存在せず、流通している数字(98%〜17%)はほぼすべて売り手が出したもので、しかも時点が定義されていない
- コーチム編集部の調査による時点別継続率は、1ヶ月99.5% → 3ヶ月85.6% → 6ヶ月63.9% → 1年44.0% → 2年26.7%
- 「1年後に残るのは1〜2割」という通説は過小評価。実測は44.0%だった
- ただし1年で56.0%、2年で73.3%が消える。ジムが常に新規を必要とする構造は変わらない
- 脱落のピークは1ヶ月目ではなく3〜6ヶ月目(−21.7pt)。1ヶ月時点の継続率は99.5%で、入会直後の離脱はほぼ起きていない
- 6ヶ月を越えた人は定着する。継続中の人の81.0%が1年以上通っている
- 目標を達成して卒業したのは8.7%。10人に9人以上は達成していない
- 辞める理由の1位はモチベーション48.1%。料金は16.5%にとどまる
- ジムを選ぶ決め手は立地51.5%に対しトレーナーの質1.0%。51倍差
本調査のデータは、出典明記のうえ引用フリーである。